不思議なダンジョン系のローグライクRPGを
プレイしたいと思っても、名作はPS2ハードだし、
人気シリーズは少し高め。
インディーズで人気のソフトも数作のみで、
全部遊び尽くしてしまった……という方も多いのではないでしょうか。
そんな方に、2020年1月に公開された、
「魔物娘と不思議な冒険～力の宝珠と帰還の塔～」が
めちゃくちゃ完成度高くて面白かったので、
貴重なローグライクRPGとしての完成度の高さと、
戦略性も兼ね揃えた独自の要素の数々を
プレイ感想とともに紹介していきます。
魔物娘と一緒に探索、不思議なダンジョン系ローグライクRPG
「魔物娘と不思議な冒険～力の宝珠と帰還の塔～」は
2020年1月にサークル・ねことかげさんが公開された
不思議のダンジョンタイプのローグライクRPGです。
「魔物娘と不思議な冒険～力の宝珠と帰還の塔～」のストーリー
まずはストーリーから紹介していきます。
突如、知らない場所で目を覚ました主人公は
謎の人物にも襲われ、力を失いないつつも
道中で出会ったスライムの案内で村へと向かいます。
しかし、村での情報によれば、
周辺には謎の結界が張られており、
人間はこの結界から出れないとのこと。
この結界とともに発生している霧によって
魔物たちも凶暴化して村人たちも困ってる様子。
プレイヤーは自身のためにも、
魔術師がいるという塔を目指すことになります。
不思議のダンジョンの基本システム
不思議のダンジョン系のローグライクを
知らない人もいると思いますので、
ここではローグライク系の基本を紹介します。
次の項目で独自要素などを紹介するので、
既にローグライクを知っている方は飛ばしてください。
ローグライクは、マス目単位で構成されているダンジョンを
味方と敵が交互に行動していくゲームです。
プレイヤーは敵に隣接することで攻撃ができますし、
逆に敵からも攻撃されてします。
基本はうまく敵を誘導しながら攻撃で倒していき、
マップ上に配置された次の階層への道を探して進みます。
ダンジョン内には、アイテムが落ちていることがあります。
拾ったアイテムを指定数まで持ち運ぶことができます。
アイテムには様々な種類があります。
- 棍棒 – 装備することで攻撃力UP、錆に強い
- 回復の実 – HPを回復する
- 復活の実 – プレイヤーがやられた時に全回復で復活する
- 麻痺の杖 – 直線状の敵を混乱にする
やられそうな場合も、アイテムを活用することで
突破できたりすることもあります。
また、武器や防具を強化することで性能を上げることも可能。
配置されるアイテムや敵キャラクターの位置は
毎回違った形になるので、運と戦略を活用しながら
最下層を目指していくことが目標になります。
なお、本作品はチュートリアルで基本操作から
戦闘まで丁寧に教えてくれるので、
ローグライクRPG初心者でも遊びやすい作品になっています。
個性的なモンスター娘を仲間にする「仲魔」で戦力アップ
ローグライクをベースに様々な要素を組み込んでいる本作ですが、
最もゲームとして楽しい点が「仲魔」システムだと思います。
プレイヤーは特定のポイントまで進めることで
敵の様子を確認できるようになります。
そして、条件を満たすことでモンスター娘を仲間にできます。
モンスター娘は最大2人まで連れていくことができ、
プレイヤーのターンの後に敵が行動し、その後に仲間の
モンスター娘が行動してくれます。
うまくモンスター娘と敵が隣接していれば攻撃してくれます。
さらに、モンスター娘は主人公では使うのことのできない
特技を持つキャラもおり、間接攻撃や支援技などを使うことが
できる強キャラもいます。
強力なモンスター娘ですが、仲間にするのはそれぞれ異なる条件を
満たさなければいけません。例えば、特定のアイテムをあげたり、
絶妙な加減で敵を追い込んでいったり……。
また、同じモンスターでも好戦的で有効的でない
モンスターがいる場合もあるので、
お目当てのモンスター娘を見つけても、
根本的に有効的かどうか、どうやって仲間にするのか、
仲間の条件を満たす行動が取れるか……。
敵との会話でヒントを得ることもできますが、
頼れる仲間でもありますし、強いキャラと弱いキャラもいるので
どの仲間を仲間にするべきなのか、判断していくのが楽しいです。
ボス戦やダンジョン内ショップ、多彩な施設もあり
この他にも、特定の階層ではストーリーが表示されることもあります。
また、ボス戦は特殊な必殺技を使うことも……。
拘束攻撃を受けてしまった場合は、
表示された方向キーを急いで入力しなければいけません。
こういうちょっとしたアクション要素があるローグライクは
珍しいのではないでしょうか。
もちろん、ダンジョン内に登場するショップ機能や、
空腹度的なSP要素もあります。
エリアを進めていくことで、拠点の機能も充実。
お金を使って装備を強化したり、デメリットを改善できたりもできます。
「魔物娘と不思議な冒険～力の宝珠と帰還の塔～」の魅力
魔物娘と不思議な冒険～力の宝珠と帰還の塔～の魅力を
ご紹介していきたいと思います。
アーリー版だけどしっかりとしたボリューム＆ゲームバランス
本作品は2020年1月現在、アーリーアクセス版として
アップデートが予定されている状態で公開されています。
が、本編ストーリー自体は完成しており、
しっかりとした難易度のダンジョンを一つ攻略でき、
一回の挑戦でクリアしたとしても3時間ほどは
かかるぐらいのボリュームは搭載されています。
(さらにクリア後のダンジョンが2つほど搭載済み)
ちなみにクリア時の成績です。(ネタバレ防止のために一部モザイク入れています)
冒険した時間は少し表示が多めに乗っている印象です。
実際には5時間いかなかったかなーぐらいでした。
アーリーアクセス版でもしっかりとした完成度を楽しめ、
アップデートにも期待がもてる内容になっています。
レベル引き継ぎの仲魔、キャラ選定や階層選定・アイテムが悩む
本格的なローグライクとして多彩なアイテムを使った
立ち回りに加え、仲魔でキャラ選定の楽しみもあるんですが……。
キャラクターが2体しか連れていけないので、
支援キャラにするか、攻撃的なキャラにするか悩みます。
また、主人公は挑戦するたびにレベルがリセットしますが、
仲魔についてはレベルがリセットされません。
さらに、特定の階層まで進むことで、途中の階層から挑戦を
することもできたりするんですが……
途中の階層から挑む場合は持ち込むアイテム数に制限も。
さらに、たとえ20階から始めた場合でも、主人公はLv1。
仲魔がしっかりしていないと、すぐにやられちゃうことも……
また、強敵を倒すことで、
特殊な名前を持つ武器防具が手に入ることも。
ちなみに必ずしも強いとは限らないのがガチャ感もあっていい。
ローグライクの完成度の高さに加えて、
仲魔や途中階層からの挑戦といった、
独創的な選択箇所もあるので、どうしようかな？
と考えていく楽しみも魅力的なローグライクRPGです。
「魔物娘と不思議な冒険～力の宝珠と帰還の塔～」に向かない人
ローグライクRPGとしての完成度は高い作品です。
が、ローグライクRPGは一般的なRPGとは異なり、
特殊なシステムなので、当たり前ですが一般的なRPGを
やるつもりで購入するとイメージが違いすぎると思います。
ローグライクRPGとしてのゲームバランスはよく、
チュートリアルも問題ないので、ローグライクRPG初めての
方であれば問題なくプレイができると思います。
何かしらでローグライクRPGをプレイ済みで、
「自分には合わなかったな」と思っている方の場合は、
しっかりとしたローグライクなので肌に合わないかもしれません。
「魔物娘と不思議な冒険～力の宝珠と帰還の塔～」の総評
| ストーリー | システム | キャラ | ゲームバランス | コスパ |
|---|---|---|---|---|
アーリーアクセス版ですが、現時点でもしっかり遊べるボリューム、
そして魔物を仲間にするという某不思議のダンジョンシステムが
少し脳裏に浮かびつつもうまく独創的にまとめた仲魔要素。
ローグライク系の同人ゲームの中では
しっかりとした完成度に仕上がっており、
個人的にはコンシューマー向けに移植されている
インディーズゲームレベルの完成度であるように思えます。
ローグライクRPGが好きであれば、
この完成度の高さはびっくりするのではないかと言うぐらい
レベルの高い作品なので、実際にプレイしてほしい作品ですね！
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