斬新おてがるルールな一本道のローグライクRPG「直進勇者はただ真っ直ぐ進みたい!」 【全年齢同人ゲーム感想】

毎回敵やアイテムが変わり、最下層を目指すローグライクRPG。

不思議のダンジョンシリーズが有名なローグライクRPGは、アイテムを管理しながら下へ下へと降りていく要素がとても楽しい作品です。

そんなローグライクな楽しみがありながらも、一本道を横に進んでいくという斬新なアイデアを取り込んだ同人ゲーム「直進勇者はただ真っ直ぐ進みたい!」を紹介していきます。

  • 変わったローグライクRPGを探している方
  • 毎回違った展開を楽しめる作品が好きな方
  • 覚えることが少ないシンプルなゲーム性が好きな方

該当するゲームプレイヤーさんはぜひ最後までお付き合いください。

一本道のローグライク 「直進勇者はただ真っ直ぐ進みたい!」

「直進勇者はただ真っ直ぐ進みたい!」は ポニーテールスタジオさんが2020年に公開された低価格アクションRPGです。

直進勇者はただ真っ直ぐ進みたい!

ストーリーはなく、勇者主人公が一本道の村からダンジョンに挑み、ひたすら進んでいくゲームになっています。

直進勇者はただ真っ直ぐ進みたい!

一本道ながらも、敵の数やドロップアイテムは毎回ランダム。
回復・遠距離攻撃の二種類のアイテムと使用回数が決まった魔法を度のタイミングで使っていくか。

シンプルながらも、ローグ風ならではのランダム要素が楽しい作品です。

「直進勇者はただ真っ直ぐ進みたい!」の基本システム

「直進勇者はただ真っ直ぐ進みたい!」の基本は右に進んでいくこと。ですが、同中モンスターが現れるため、攻撃や回復を求められます。

剣・弓・魔法を駆使して敵を攻撃で倒していこう!

右側へと進んでいくと、道中敵が現れます。
プレイヤーは攻撃アクションを行うことで、敵のHPを削り、倒しながら進んでいきます。

直進勇者はただ真っ直ぐ進みたい!

基本的な操作は剣・弓・魔法・食事の4つのみ。この中で攻撃を行うのは剣・弓・魔法です。

オーソドックスなのは剣。アクションを行うことで、短距離に攻撃が可能です。攻撃回数に制限はありませんが、接近しなければいけません。道中で剣のアイテムを購入すればパワーアップします。

もう一つの主流は弓。矢を消費し、直線的に飛んでいくこの攻撃です。直線的に射程があるので、遠距離攻撃を行わない的に対しては一方的に攻撃が可能です。

ただし、弓は矢を消費していくので、弾数がなくなると攻撃できません。
敵ドロップやお店購入ができるので、残数に気をつけながら使用する必要があります。一方で、上限弾数もあるので、ケチりすぎてもいけない。悩ましいですね!

直進勇者はただ真っ直ぐ進みたい!

最後の魔法は二種類の攻撃魔法が指定回数使用できます。
威力や射程に種類があるため、間合いや使用回数を意識しながら、ココぞという場面で使用する必要があります。

これらの攻撃・回復手段をしっかりと活用しながら奥へと進んでいきます。
いずれも1~2操作で発動できるので、状況に合わせて瞬時に行動していきましょう。

お店やスタート地点施設を活用しよう!

道中ではお金を拾えることがあります。お金は敗北時にスタート地点施設へ投資できたり、ランダムで現れるお店で活用できます。

直進勇者はただ真っ直ぐ進みたい!

スタート地点に投資すれば、開始時から恩恵を受けて始めることができます。
道中のお店では、お金を使ってアイテム補充ができます。「どのアイテムが不足しているかな」「あえてここはお金を取っておこう」といった選択が楽しめます。

「直進勇者はただ真っ直ぐ進みたい!」の長所

直進勇者はただ真っ直ぐ進みたい!の魅力は、シンプルな操作性ながらももローグライクのような楽しみがある点でしょう。

直進勇者はただ真っ直ぐ進みたい!

近距離攻撃をベースに、アイテムによる遠距離攻撃や回復、魔法による回復や攻撃など、リソース管理的な要素も混ざり合って楽しませてくれます。

「まだまだ序盤だから消費を抑えたいな」という欲深さが出てしまうと、一気に体制が崩れてしまったり、入手アイテムに偏りが出てしまったりすることもあります。

ローグライクならではの敵と戦う、アイテムを有効活用していく要素がありつつも、覚えるアイテムなどの数が少ないので、気軽に遊べることが特徴的ですね!ボタン操作もシンプルゆえにテンポよく進めていける点も魅力的です。

「直進勇者はただ真っ直ぐ進みたい!」の短所

一方で、シンプル故に幅の絞り感やシビアに感じる判定はあります。

どうしても横に進む・リソースを意識しながら攻撃するという要素に的を絞っているため、リソース管理以外は戦略が練りにくく、単調さや運ゲー感を強く感じてしまう方もいるかも知れません。

直進勇者はただ真っ直ぐ進みたい!

また、アクションRPGなので、ターンはなく、攻撃ボタンを押して攻撃していきます。敵に隣接しすぎてしまうと、ちょっとした操作ミスで一気にHPが削られてしまってあっと今にゲームオーバーということもあります。

ゲーム的にはライトユーザー向け感もありますが、シビアな判定もあるため、短い時間で深い階層の攻略を目指そうとすると、短所を強く感じてしまう人もいるかもです。低価格作品なので、一日で詰め込むというよりかは、ゆるい気分で楽しみたいときに楽しんでちょっとずつ距離を伸ばすチャレンジするような気分で楽しむような遊び方が個人的にはオススメです!

「直進勇者はただ真っ直ぐ進みたい!」の総評

ストーリー システム キャラ ゲームバランス コスパ

横だけのシンプルな移動要素に、少ない消耗アイテムと少数の魔法。
ゲームとしてはコンパクトにまとまりつつも、ローグライク特有のリソース管理感とランダム性が両立しているような作品です。

簡単に覚えられる操作性に加え、リソースをうまく管理できたときの達成感があります。戦略性はそこまでありませんが、敵の種類もある程度いるので、新しいモンスターが出てきたときの喜びなどもあります!

繰り返していくと、ややダメージ判定がシビアに感じる点があったり、どうしても序盤は単調になりがちなので、短い時間で集中的に遊ぶよりかは時間をかけて少しずつ遊んでいく方が長く遊べる気がします。

コンパクトなゲームながらも、しっかりと遊び要素も入れ込んでいる……
低価格作品としてしっかりとした立ち位置を築いている印象のアクション系RPGです。

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